Google、Microsoft、Facebookといった技術系最大手が機械学習で得た経験を翻訳に活かそうと軒並み努力を続ける中、DeepLという小さな企業がこれら大手をすべて押しのけ、機械翻訳の業界基準を引き上げた。<br>試しにDeepL翻訳を使ってみたが、翻訳スピードは他社の翻訳ツールに遜色なく、精度とニュアンスは他に勝るほどだった。
DeepLはいわゆる「フランス語らしい」表現ができるという点でも、他の翻訳サービスより優れている。
GoogleやMicrosoftでも英語を元言語としてかなり上手く翻訳できるが、DeepLではさらに上手い訳が出てくる。フランスの日刊紙から抜粋したレポートを翻訳してみたところ、DeepLの訳は文句のつけどころがなかった。
英語からイタリア語、イタリア語から英語でざっと試したところ、統計を取るまでもなく、翻訳の質が非常に高いのは明らかだった。特にイタリア語から英語への翻訳が素晴らしかった。
DeepLのシステムは言語をただちに自動で検出し、指定の言語に変換する。その際、その言語特有のニュアンスや表現を添えてくれる。
少し試してみたところ、オランダ語から英語、英語からオランダ語の翻訳に関しては、DeepL翻訳がGoogle翻訳より確かに優れていた。
まずは英語からイタリア語へ訳してみたが、逐語訳で意味が通じないなどということはなく、非常に正確で原文の意味をよく捉えた訳となっていた。
筆者自身、DeepLの力量には感服した。それに、FacebookでもAppleでもGoogleでもMicrosoftでもなく、ドイツの一企業が機械翻訳をこれほどまでに進化させ、新たなステージを切り開いたというのが痛快だ。ドイツ国内にいると、自分たちは大した存在ではなく、大企業に正面から立ち向かえる者なんていないと思いがちだが、DeepLが見事に反証してくれた。
〜ドイツ企業のDeepL、Google翻訳を超える〜<br><br>
WIREDスタッフが試してみたところ、DeepLは大手の競合他社に劣るどころか、むしろ勝る場合が確かに多かった。Google翻訳では意味不明な言葉の羅列になっていたものが、DeepLでは少なくとも前後のつながりを考慮できていて、往々にしてすんなりと読める翻訳になっていた。
DeepL、それは、GoogleやMicrosoftやFacebookの上をいくオンライン機械翻訳