グローバルな活躍を目指す企業の言葉の壁をなくす:日本で目覚ましい成長を遂げたDeepLのストーリー
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多くの企業が国境を超えて何ができるかということを考えたときに、日本の例は素晴らしい模範となるでしょう。日本は技術の革新と導入における中心地であり、世界最大級のグローバル企業や広く知られたグローバルブランドのアジア拠点としても、その役割も果たしています。
しかし、日本は、このようなグローバル企業が直面しうる課題も提示しています。国民の3分の2(67%)が英語を話せないため、国際市場への参入を目指す新興企業には言葉の壁が立ちはだかります。また、既存のグローバル企業においても、言語の壁が異なる事業部門間でのコミュニケーションを阻み、生産性や競争力の足かせとなっています。このような課題は過去数十年間にわたり、日本企業の成長が遅れた一因となっています。日本のブランドは国内で力をつける一方、グローバル化はますます難しくなっているのです。
しかし今、この状況は変わりつつあります。日本の基盤である技術の導入と変革に対する意欲が、この状況を変えつつあるのです。BBC StoryWorks Commercial Productionsが制作した新シリーズ「Beyond the Code」では、日本がDeepLの言語AIプラットフォームをいち早く採用し、内部資源を活かした成長と口コミにより、DeepLにとって2番目に大きな市場となったいきさつを語っています。実際、日本ではAIを活用した翻訳ツールの利用が 急増しています。AI翻訳ツールを使用している大企業の割合は、2022年から2023年にかけて24%増加し、72%に達しました。また、2024年までに、日本の多国籍企業の85%がAI言語モデルをグローバルコミュニケーション戦略に統合する計画を立てています。
グローバル企業のコミュニケーションと生産性を変革
日本企業がいち早く言語AIに注目した理由とは何なのでしょう。それは、組織内の誰もが、コミュニケーションにおいてどんな言語を使用しても、明確かつ迅速に理解してもらえるという大きな価値にあります。
パナソニックグループ、B2Bソリューション事業の成長において、中心的な役割を担う研究開発部門、パナソニックコネクトの大坪紹二シニアマネージャーはこう語ります。「私たちの業界では、コミュニケーションが非常に重要です。他の国の人たちとコミュニケーションを取るには、英語を使わなければなりません。私はAIの予測や最適化に関する研究を行っており、当社の技術戦略についても英語で議論しています。こういった重要な情報を迅速に伝える必要があるにもかかわらず、以前は日本語から英語への文書の翻訳に半日かかっていました。DeepLを使うことで、この作業を大幅にスピードアップすることができたのです」
大坪氏は、言葉の壁がグローバルビジネスにもたらす多くの課題により最も影響を受ける職務に就いており、さまざまな国の研究者から成るチームをまとめ、ドイツを拠点とする部門長とAIや技術戦略について継続的に話し合い、国際的な出版物にソートリーダーシップ関連のコンテンツや研究論文を発表しています。
大坪氏はこう語ります。「AIの研究は急速に進化しています。私は毎日たくさんの論文を読み、プレゼンしなければならないのですが、英語での読み書きには、多大な時間がかかります。また、研究開発部門の管理においては、たった一つの言葉の間違いが予期せぬ結果を引き起こすことがあります。DeepLを使うことで、私 たちの世界は本当に変わりました。異なる言語間でのコミュニケーションが呼吸するのと同じくらい自然にできるようになったのです。翻訳とは思えない自然な文章で」
あらゆる市場でインパクトを生み出す
講演を行うことが多く、ソートリーダーでもある大坪氏は、さまざまな語調やシナリオに合わせて、わかりやすさやインパクトを最適化した文章を提案するDeepL Writeをいち早く採用しています。大坪氏はその効果についてこのように述べています。「DeepL Writeを使って英語に翻訳された論文を編集したところ、有料の校正サービスよりも5~6倍多くの編集案を得ることができました。非常に効果的に文章を推敲できます」
言語AIは、生産性の向上やソートリーダーシップによるブランドイメージの底上げなどにより、日本企業の成長を加速させています。同じく東京を拠点とするLegalOn Technologiesは、DeepL APIを使用して、自社のLegal AI技術に高品質な即時翻訳機能を組み込み、顧客に付加価値を提供するとともに、グローバルなテック企業になるという目標に邁進しています。また、投資グループである大和証券は、DeepLを使用して文書ファイルを翻訳しており、投資家やアナリストとのセッションで使用する翻訳文書を世界規模で迅速に配布しています。これを実現できるのは、複雑な社内用語や業界用語を含む文書においても一貫した翻訳を可能にする用語集機能のおかげです。
日本が誇る大手ブランドの多くは、その品質とカスタマーサービスに定評があり、国内市場で右に出るものはいないという評判を得ています。東京を拠点とする社内チームワーク向上ソフトウェア会社、サイボウズはDeepL翻訳を使用したことで、トヨタやホンダ、ソニーといった大手企業と同等の俊敏性と応答性を取り入れることができています。
DeepLは、米国、オーストラリア、中国、台湾、マレーシア、ベトナムへの進出に伴い、サイボウズのソリューションの多言語カスタマーサポートを可能にしています。また、さまざまな国の、さまざまな言語を話すソフトウェア開発者を採用できる能力も重要です。サイボウズの情報システム本部長、鈴木秀一氏はこう述べています。「多様な市場で使われる製品を作るには、その市場を理解する必要があります。開発チームによっては、候補者が日本人かどうか、日本語を話せるかどうかは、もはや重要ではありません」
日本は依然としてグローバル企業とイノベーションの象徴です。DeepLは、言葉の壁を取り除くために積極的に働きかけることで、グローバル企業の成長と継続的なイノベーションを支援しています。